膝が痛い人の「運動迷子」|歩く?休む?結局、何から始めればいい?

「先生、膝が痛いんですけど歩いた方がいいんですか?」
これ、本当によく聞かれます!!
膝が痛い方を見ていると
大きく3つくらいに分かれるように感じます。
「膝は動かした方がいい!」と聞いて
痛いのに頑張って歩いている人。
逆に「痛いんだから動かさない方がいい」と
ほとんど動かなくなっている人。
もう一つが
YouTubeを見てストレッチ。
テレビで見た太ももの筋トレ。
スクワット。
ウォーキング。
膝体操。
あれもこれもやって
「結局、私は何をやればいいんですか?」
となっている人です。
私はこれを
「膝痛の運動迷子」
だと思っています。

「歩く」か「休む」かの二択ではありません
膝が痛い。
じゃあ歩いた方がいいのか?
それとも安静にした方がいいのか?
私は、そんな二択ではないと思っています。
大切なのは
今の自分の膝に、何が必要なのか。
ここです。
膝の動きも違う。
筋力も違う。
股関節や足首の状態も違う。
歩き方も違う。
痛くなる動作も人それぞれです。
それなのに全員に
「膝が痛いなら歩きましょう!」
でいいんでしょうか?
それってちょっと乱暴じゃないですかね。
「膝が痛くても歩いた方がいい!」は本当?
これ
半分正解、半分不正解・・・
運動は大切です。
変形性膝関節症において
運動療法には痛みや身体機能、日常生活機能を改善する効果が認められています。
でも
運動=ウォーキング
ではありません。
ここを一緒にしてしまっている方が本当に多いです。
歩くということは
体重をかけながら同じ動作を何百回、何千回と繰り返すことです。
膝がしっかり伸びない。
歩くたびに膝が内側へ入る。
股関節が使えていない。
足首が硬い。
片足になるとグラグラする。
そんな状態で
「歩けば筋力がつくから!」
と距離だけ増やしていく。
私はそこで確認します。
ちゃんと歩けているのか?
歩くのが体への負担になっていないか?
歩くことが悪いわけではありません。
でも、その人によっては
歩くことがスタートではなく、歩ける体をつくることがスタート
なんです。
逆に「痛いから動かない」でも困ります
では痛いから、ずっと安静にしていればいいのか。
これも違います。
膝が痛いから外出しない。
階段を使わない。
立つ回数も減る。
なるべく歩かない。
すると当然、体を使う機会そのものが減っていきます。
筋力も使わない。
バランスも使わない。
関節も動かさない。
そのうち
「動くと痛そうで怖い」
となって、さらに動かなくなる。
だから
休ませることと、使わなくすることは別です。
必要な範囲で、その人に合った運動を続けていくことが大切です。
運動は一律ではなく、その人の状態に合わせることが推奨されています。
「何かしなきゃ!」で、やりすぎていないか?
これも多いです。
膝が痛い。
不安になる。
だから検索する。
「膝痛 体操」
「変形性膝関節症 運動」
すると出てくる出てくる。
「これだけやればOK!」
「1日3分!」
「この筋肉を鍛えれば膝が楽になる!」
昨日は太もも。
今日はお尻。
明日はスクワット。
その次はストレッチ。
そしてウォーキング。
気づけば、いろいろやっている。
でも私が
「それ、何のためにやっていますか?」
と聞くと
「……膝にいいって言ってたから」
となる。
これでは運動が目的になってしまっています。
運動をたくさん知っていることと、自分に必要な運動が分かっていることは別です。
何かを増やす前に、一度整理しましょう
私は
あれこれ増やす前に一度整理した方がいいと思っています。
膝はちゃんと伸びるのか。
曲がるのか。
椅子から立てるのか。
片足で支えられるのか。
股関節は使えているのか。
足首は動くのか。
歩くと膝が内側に入らないか。
どの動作で痛みが出るのか。
ここを見てから
今、何をやるべきなのか
を決める。
人によっては
10種類の体操をなんとなく続けるより
今必要な2種類をしっかりやる方がいい
ことだってあります。
ひざの状態が悪い人には
むしろ、段階を踏んで
1,2種類の運動から始めていきます。
それから出来ること、やるべきことが
増えていくイメージです。
歩くという行為は
誰でも出来るから簡単に考えがちですが
歩く行為は
様々な筋肉や関節、体幹、バランス能力・・・
これらが協調して初めて出来る動作です。
ひざを長年悪くして生活していた人にとっては しっかり歩けるって簡単ではありません。
注射、水抜き、湿布、サポーター。
それで終わっていませんか?
ここも一度考えてほしいところです。
「痛くなったら注射してもらっています」
「水がたまったら抜いてもらっています」
「湿布をずっと貼っています」
「サポーターをすれば何とか歩けます」
こういう方もたくさんいらっしゃいます。
もちろん私は
これらが悪いと言っているわけではありません。
痛みを楽にする。
腫れや不快感を軽くする。
膝への負担を減らす。
そういう意味では役に立つことがあります。
薬物療法や一部の注射も
症状を軽くしたり運動を行いやすくする目的で使われます。
例えばステロイド注射については
短期間の症状緩和を目的として運動療法を支える形で使う考え方があります。
サポーターなどについても、必要なケースでは動きや機能を助けるために使われます。
でも
そこで終わっていませんか?
ということなんです。
「楽になった」と「良くなった」は同じなの?
注射をしたら痛みが楽になった。
水を抜いたら楽になった。
湿布を貼ったら多少楽になります。
サポーターをつけたら安心して歩ける。 だから もう大丈夫です! って言って
ちゃんと通院することを放棄する人 良くすることを止めてしまう人 多いです。
そして
数か月後、数年後に 近くのスーパーとか 道を歩いているのをお見掛けします。 とてもとても 大変そうに歩いている 足ひきずって歩いている
あれでは日常生活がさぞかし大変だろうな・・・
そんな方
いらっしゃいます。
ちょっと楽になったからいいや!
その思考で止まってしまう人が多い。
ゆくゆく大変になってしまいますよ!と アドバイスはします。
だって実際にそういう方を見てきているから・・・
大事なのは
膝が楽になったからいいや!ではなく
なぜ膝に負担がかかっているのか?
股関節は使えるようになりましたか?
足首は動くようになりましたか?
筋力はどうですか?
立ち上がり方は?
歩き方は?
膝はしっかり伸びていますか?
そういうのを無視しちゃうと
のちのち、身体は必ず悲鳴を上げていきます
症状が楽になったことと
体の使い方や身体機能そのものを変えていくことは同じではありません。
ここを一緒にしてほしくないんです。
「痛くなったら楽にする」だけを何年も繰り返していませんか?
私はこれまで
そういう経過をたどってきた方を何人も見てきました。
痛くなったら注射。
水がたまったら抜く。
湿布を貼る。
サポーターをつける。
少し楽になったら、またいつもの生活。
そしてまた痛くなる。
でもその間
膝がどう動いているのか。
筋力はどうなのか。
股関節や足首は使えているのか。
どんな歩き方になっているのか。
そこにはほとんど手をつけていない。
そうやって何年も経ってから来院される方がいます。
膝が伸びない。
脚を引きずって歩いている。
階段がつらい。
外出することも減った。
そして変形や機能低下が進み
最終的に人工関節という選択に至った方も実際に見てきました。
もちろん
注射や水抜きをしたから変形が進んだという話ではありません。
人工関節も、症状や機能低下が強くなった方にとって必要な治療になることがあります。
私が言いたいのは
「症状をしのぐこと」だけで何年も経ってしまっていいんですか?
ということです。
楽になったときこそ、次に何をするか
むしろ私は
痛みが少し楽になったときこそ大切だと思っています。
注射で楽になった。
湿布で少し動きやすくなった。
サポーターをすると安心できる。
だったら
その動きやすくなった時間を、体を変えていくために使う。
膝の曲げ伸ばし。
股関節を使う。
足首を動かす。
必要な筋力をつける。
立ち上がる。
バランスを練習する。
そして必要なら歩く。
対症的な方法を否定するのではなく
その先へつなげることが大切なんです。

運動は根性比べではありません
ここも大切です。
膝が痛くても
「運動した方がいいって言われたから!」
と我慢して歩く。
痛くてもスクワット。
痛くても100回。
これは違います。
運動は根性比べではありません。
やったあと、どうだったのか。
立ち上がりは変わった?
歩き方は?
痛みは?
動く範囲は?
前より楽になっている?
評価して、運動して、もう一度確認する。
変わらなければ
運動の内容や量を変える。
これが必要です。
A-style整体治療院では
「とりあえず歩きましょう」で終わらせません
船橋市三咲のA-style整体治療院/あきやま整骨院では
膝だけ、太ももだけではなく
股関節・足首・筋力・バランス・立ち上がり・歩き方まで確認します。
そして
「この人は今、何から始めた方がいいんだろう?」
を考えます。
歩くことから始める人もいます。
まず関節を動かす人もいます。
筋力から始める人もいます。
バランスが必要な人もいます。
全員同じではありません。
結局、何から始めればいいの?
膝が痛いから歩く。
膝が痛いから何もしない。
痛いから注射してもらう。
YouTubeで見つけた体操を片っ端からやる。
その前に一度
「今の自分の膝には、何が必要なんだろう?」
ここを整理してみてください。
痛みを楽にすることも大切です。
休ませることが必要なときもあります。
運動も大切です。
でも
何を、何のために、どのくらいやるのか。
そこが分からないまま頑張ると
また「運動迷子」になってしまいます。
歩くことが目的ではありません。
もう一度買い物へ行きたい。
階段を楽に上りたい。
旅行へ行きたい。
自分の足で歩き続けたい。
そのために
今の自分に必要なことから始めていきましょう(^^♪





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