尻もちをついた一瞬で感じた「転倒予防体操」の本当の意味

毎週水曜日に行っている 私が主宰している「介護要らず一生歩ける健康体操サークル」で 先日ちょっとヒヤッとする出来事がありました。
参加されている
80代後半、もう90歳近い女性が
体操を始める前 公民館の椅子を自分で出そうとしていました。
いつもは力のある 男性がヒョイと持ち上げて 渡してあげて
女性陣が運ぶんですけどね
ちょっとしたタイミングで・・・
私も窓を開けたりして
他の方も入室したりしていて・・・
その時は ご自分で少し高いところに重なって置いてある椅子を引っ張り出そうとした その瞬間です。
バランスを崩して
「あっ!」
と思ったときには、もう体が後ろへ傾いていました。
そして、そのまま尻もちをつきました。
本当に一瞬です。 普段から 体力に自信があるからこそ ヒョイと椅子を持ち上げちゃったんですよね。 全然、危なっかしい人ではないので。 片足立ちバランス中も バランスを崩しても片足ケンケンして 体勢を整えてしまうくらいですから。 もうじき90歳ですよ。
転ぶときって、本当に一瞬!

注意一秒 ケガ一生! ってよく言いますけどね・・・ 普段から私は
「転ばないように!」
「バランス感覚を養いましょう」
「とっさに一歩出せるようにしましょう」
と皆さんに話しています。
でも、実際に目の前で転倒する場面を見ると、
ああ、本当に転ぶときって一瞬なんだな
と改めて思いました。
「あ、危ないですよ」
なんて言う暇もありません。
本人だって
「これから転びます」
と思っているわけではない。
椅子を取ろうとした。
ただ、それだけなんです。
日常生活って、こういう何でもない動作の連続ですよね。
だからこそ怖いんです。
正直、私はゾッとしました
その方は、しばらく痛くてすぐには起き上がれませんでした。
幸い、大きなケガにはつながらなかったようでした。
でも私はその場で
「もしこれが圧迫骨折だったら……」
と思いました。
90歳近い方です。
転倒をきっかけに動けなくなる。
安静期間が長くなる。
歩く量が減る。
筋力が落ちる。
そして、それまでできていたことが一気にできなくなる。
そういうことが起きてもおかしくない年代です。
私が怖いと思ったのは、尻もちそのものより
その一回をきっかけに生活そのものが変わってしまう可能性です。
一瞬でアレコレ想像しちゃいました。
一瞬で今まで見てきた 高齢者の方の困っている情景が浮かんでしまいました。
私が主宰している体操サークルで それも皆さんの前で転倒、骨折なんて・・・ あ~どうしよう! 最悪の結果になってしまったら・・・
もう一生忘れられない出来事として脳裏に焼き付くことでしょう
でも、その方の「倒れ方」が少し違ったんです
これが今回、一番印象に残ったところです。
ドーン!
と一気に倒れたわけではありませんでした。
バランスを崩してから
ゆっくり。
本当にスローモーションみたいに
体をコントロールしながら尻もちをついたんです。
見ていて
「あ、まだ体が反応できている」
と思いました。
普段から体操を続けている方です。
筋力もあります。
体幹も使えます。
前後左右への重心移動もやっています。
一歩踏み出す練習もしています。
もちろん、
「体操をしていたからケガをしなかった」
なんて簡単には言えません。
でも
普段から体を使っていることで
バランスを崩したあとも
ある程度体をコントロールできたんじゃないかな
と、私はその場で強く感じました。
皆さんの前で、称えました!
腹圧が働いていたので 後頭部から転倒しなかったこと 後ろに倒れるにしても 最大限ゆっくりに持ちこたえたことを・・・
転倒予防って、「転ばないこと」だけじゃない

今回の出来事を見て、改めて思いました。
転倒予防というと
「片足立ちしましょう」
「筋トレしましょう」
「手すりにつかまりましょう」
という話になりがち。
もちろん全部大事です。
でも、私はそれだけじゃないと思っています。
だって、転倒って予定して起こるものじゃないですから。
椅子を取る。
振り返る。
段差をまたぐ。
物を拾う。
方向転換する。
誰かにぶつかる。
そんな何でもない瞬間に、
急にバランスを崩します。
だから必要なのは、
「じっと立てる力」だけではなく、崩れたときに戻せる力。
ここなんですね!
とっさに一歩、出せますか?
私は体操サークルで
前へ一歩。
横へ一歩。
後ろへ一歩。
そして、また真ん中へ戻る。
こういう運動をよくやります。
一見、地味です。
でも
「何のためにやるか」を
毎回言っています。
転びそうになったときに、とっさに足を出せるようにするため
転びそうになった瞬間に
足が一歩出る。
体重を移動できる。
戻せる。
これができるかどうか。
その一瞬って、ものすごく大事なんです。
だって
道を歩いていて
段差につまづくかもしれない 歩きスマホの人にぶつけられるかも 横から自転車が飛び出してくるかも
そのとき
一瞬で対処が出来るかどうか? これが 分かれ道・・・
怖いから、ずっと何かにつかまる。それでいいのか?

もちろん
手すり。
杖。
シルバーカー。
必要な方は使った方がいいです。
安全が一番です。
でも
なんでも怖くて、
ずっとつかまっている。
自分でバランスを取らない。
足を出さない。
体重移動をしない。
それだけになってしまうと、
いざというときに自分の体で立て直す力を使う機会も減ってしまいます。
だから私は、
「手すりを使うな」
とは言いません。
そうではなく、
安全を確保しながら、自分の体でできることも残していきましょう
と伝えたいんです。
サークルでも
片足立ちが苦手な人います。
壁を触らないと
片足立ちが出来ない人がいます。
でも言います。
なるべく手を離してみて!って。
「転ばないように慎重に」だけでは足りない
転ぶのが怖い。
だから小股になる。
下ばかり見る。
ゆっくりしか歩かない。
何かにつかまる。
その気持ちはよく分かります。
でも、
転ばないために動かなくなる
というのも違うと思うんです。
筋力。
バランス。
方向転換。
重心移動。
一歩踏み出す力。
体幹。
股関節。
足首。
普段からこういうものを使っておく。
それが
「もしもの一瞬」
に出てくるんじゃないでしょうか。
今回の出来事で、体操の意味を改めて感じました
私は毎週、
60代から90代までの皆さんと体操をしています。
正直、
毎週やっていると、
「今日もいつもの運動」
になりそうなこともあります。
でも今回の出来事を見て
この運動って、こういう瞬間のためにやっているんだよな
と改めて感じました。
筋力をつけるため。
歩くため。
姿勢を守るため。
それもあります。
でも、
とっさの一瞬に、自分の体を守れるようにするため。
これも大きな目的なんです。
転倒は一瞬。でも、その後は長いかも・・・
これが一番伝えたいことです。
転倒する瞬間は、一瞬です。
でも、その一回をきっかけに、
入院する。
動けなくなる。
歩かなくなる。
生活が狭くなる。
ということが起きる可能性があります。
だから、
転んでから考えるのでは遅いんです。
何も起きていない今から、
少しずつ準備しておく。
一歩出す。
支える。
戻る。
踏ん張る。
こういう力を残しておく。
私は今回、目の前の出来事を見て、
それを本当に強く感じました。
「転ばない」ではなく「転びそうなときに対応できる体」
転倒予防って
ただ怖がることでも、
全部避けることでもないと思います。
転びそうになったときに、体が反応できること。
とっさに一歩出せる。
体を支えられる。
バランスを崩しても戻せる。
もし倒れるとしても、少しでも体をコントロールできる。
そんな力を、
普段から少しずつ準備しておく。
これが本当の意味での転倒予防なんじゃないかなと、私は思っています。
A-style整体治療院では
毎週水曜日に「介護要らず一生歩ける健康体操サークル」を行っています。
60代から90代まで、皆さん元気に参加されています。
ただ体を動かすだけではなく、
「この運動は何のためにやるのか」
を大切にしながら続けています。
今回の出来事を見て、
私自身も改めて勉強になりました。
転倒は一瞬。その一瞬になってから、筋力やバランスはつけられません。
だから、今から。
自分の足で歩けている今から。
準備しておきましょう(^^♪ あ~でも 大きな事故にならずに 良かった良かった(^^♪
体操中も動揺が抜けなくて ドギマギしながら体操をやっていました。
肝を冷やしました・・・(笑) 腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症・ヘルニア・ぎっくり腰 ひざの痛み・変形性膝関節症・足のしびれ ご相談ください(^^♪





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