太ももを鍛えているのに膝が楽にならないのはなぜ?

「先生、膝が痛いから太ももを鍛えています!」
これ、本当によく聞きます。
病院で
「太ももの筋肉をつけましょう」
と言われた。
テレビでもやっていた。
YouTubeでも
「膝痛にはこれ!」
「この運動だけやればOK!」
みたいな動画を見た。
だから毎日
椅子に座って膝を伸ばす。
100回やっています!
真面目な方ほど、一生懸命やっています。
そこで私が聞きます。
「それで、膝は楽になりました?」
すると……
「いや、それがあんまり変わらないんですよね」
という方が結構いるんです。
そこで私は思うんですよ。
太ももを鍛えれば膝が良くなる。それ、本当にそんな単純な話なんですかね?
太ももを鍛えることは間違いではありません
最初にここは言っておきます。
太ももの筋肉、特に大腿四頭筋を鍛えることは大切です。
日本整形外科学会でも
変形性膝関節症に対して大腿四頭筋の強化や
関節可動域を改善する運動などが紹介されています。
だから、
「太ももなんて鍛えても意味がない」
という話ではありません。
そうじゃないんです。
私が言いたいのは
「太ももを鍛えれば、それだけで膝痛は解決する」
みたいな話になっていませんか?
ということです。
そこは違うと思うんです。

なぜ「これだけやればいい」がこんなに多いのか?
YouTubeでも本でもSNSでも
「膝痛にはこれだけ!」
「この1種目!」
「1日3分で膝が変わる!」
こういうタイトル、よく見ませんか?
もちろん、中身まで全部否定するつもりはありません。
良い運動もたくさんあります。
でも……
“これだけ”って、すごく目を引くんですよね。
再生されやすい。
クリックしたくなる。
本のタイトルなら手に取りたくなる。
「難しいことは要りません。これ一つ!」
と言われたら、魅力的です。
私だって、困っている見る側なら気になります。
でも体って
そんなに都合よく一つの運動だけで全部解決するんでしょうか?
そこは一度考えてほしいんですよね。
同じ「膝が痛い」でも、中身は全然違います
例えば3人、膝が痛い人がいたとします。
Aさんは、
膝が最後まで伸びない。
Bさんは、
股関節が硬くて、お尻の筋肉がうまく使えない。
Cさんは、
足首が硬くて、歩くたびに膝が内側へ入る。
全員
「膝が痛い」
です。
では、この3人に
全員同じ太ももの筋トレを100回やらせればいいのでしょうか?
それってどうなんですかね?
必要なこと、違いますよね。
筋肉が強いことと、使えることは別
これも本当に多いです。
太ももの力を測る。
結構強い。
でも立ってもらうと、
膝が内側へ入る。
階段を上ると
体が横へ逃げる。
歩いてもらうと
股関節をほとんど使っていない。
こういう方がいます。
つまり
筋肉はあるんです。
でも
その筋肉をうまく使えていない。
筋力をつけることと、
その筋力を立つ・歩く・階段を上る動作で使えることは
同じではありません。
だから
「強い筋肉」より「使える筋肉」
という視点も必要なんです。
太ももの前ばかり、もっと頑張らせていませんか?
膝痛の方を見ていると
太ももの前側がパンパンになっている方がいます。
立つときも太もも。
階段も太もも。
歩いても太もも。
ずっと頑張っている。
なのに
「膝が痛いから太ももをもっと鍛えましょう」
と言われる。
ちょっと待ってください。
すでに頑張りすぎている筋肉を、さらに頑張らせるんですか?
私はここを見ます。
例えば
本来もっと働いてほしいお尻の筋肉がうまく使えていない。
私は患者さんに分かりやすく、
「サボり筋」
と説明することがあります。
そのサボり筋の仕事まで、太ももなどが引き受けている。
こちらは「頑張り筋」。
だったら、
頑張り筋をさらに鍛えるだけではなく、
サボっているところを使えるようにした方がいいですよね。
膝がちゃんと伸びないのに、筋トレだけ?
これも確認したいところです。
膝が最後まで伸びない。
曲げられる範囲も狭い。
それなのに、
「筋力不足ですね。鍛えましょう」
だけ。
私は
その前に、ちゃんと動くんですか?
と思います。
関節の動く範囲が足りないなら、
そこも見ないといけません。
日本整形外科学会でも
筋力強化だけでなく関節可動域改善の訓練が治療として挙げられています。
「鍛える」
だけではなく、
「動く」「支える」「使う」
まで必要なんです。
股関節は確認してもらいました?
膝痛なのに股関節?
と思うかもしれません。
でも
椅子から立つ。
階段を上る。
歩く。
こういう動作で股関節を使えなければ、その分を膝が頑張ることがあります。
お尻の筋肉が使えない。
↓
股関節をうまく伸ばせない。
↓
膝と太ももで頑張る。
↓
また膝がつらい。
この状態で、
さらに太ももの筋トレ。
それ、本当に今必要な優先順位でしょうか?
それに
通院先の整形外科の先生、整骨院の先生に 膝だけしか、確認してもらってませんか? レントゲン検査の写真しか見てない先生は論外・・・ ひざだけしか施術しない ひざにしか電気掛けない それじゃあ 改善が難しい場合が多いです。
足首は確認してもらいましたか?
足首も同じです。
足首が硬い。
体重を前へうまく移せない。
そうなると、
膝を内側へ入れたり、
体を横へ倒したりして補う方がいます。
これも太ももの筋力だけでは解決しません。
膝は、
股関節と足首の間にある関節
です。
だったら、
上も下も見た方がいいと思うんです。
バランスはどうですか?
太ももの筋力はある。
でも片足になるとフラフラ。
方向転換すると危ない。
階段を下りると怖い。
だったら、
必要なのは筋力だけでしょうか?
バランスを取る。
重心を移動する。
片足で支える。
一歩出す。
こういう能力も必要ですよね。
運動療法自体も、研究では筋力増強だけではなく
歩行を組み合わせたプログラムなど様々な方法が使われています。
だから、
「膝痛=太もも筋トレ」
だけにしてしまうのは、やっぱり乱暴だと思うんです。
「毎日100回やっています!」でも、何が変わりました?
これ、前にもブログで書きました。
体操を続けることが目的になっている方、本当に多いです。
「毎日100回やっています!」
素晴らしいです。
でも
立ち上がりは楽になった?
階段は?
歩ける距離は?
膝は伸びるようになった?
ふらつきは減った?
痛みはどう?
何も変わっていないなら
その100回、何のために続けているんでしょう?
努力が足りないんじゃありません。
むしろ逆です。
せっかく頑張っているんだから
その頑張りを必要なところに使ってほしい。
私はそう思います。
「これだけやればOK」という運動はない!

これは、はっきり言いたいです。
変形性膝関節症に
全員がこれだけやれば良くなる、という一つの運動はありません。
体の状態が違うからです。
筋力が足りない人。
関節が硬い人。
股関節が使えない人。
足首が硬い人。
バランスが悪い人。
体重の影響が大きい人。
歩き方の影響が強い人。
痛みを怖がって動かなくなっている人。
みんな違います。
だったら
やることも違って当然じゃないですか?
A-style整体治療院では「太ももだけ」を見ません
船橋市三咲のA-style整体治療院/あきやま整骨院では
膝痛や変形性膝関節症の方に対して
膝の曲げ伸ばし
股関節
足首
お尻・太ももの筋力
サボり筋・頑張り筋
片足で支える力
バランス
立ち上がり
歩き方
階段動作
などを確認します。
そして
「何ができていないから、膝が頑張っているんだろう?」
と考えます。
太ももを鍛える必要があるなら、もちろん鍛えます。
でも
それだけにはしません。
太ももを鍛えているのに膝が楽にならないなら
「太ももが足りないから、もっとやらなきゃ!」
と回数を増やす前に、
一度考えてみてください。
股関節は?
足首は?
お尻は?
膝はちゃんと伸びる?
バランスは?
歩き方は?
まだ確認していないこと、ありませんか?
太ももを鍛えることは大切です。
でも
太ももを鍛えれば全部解決するほど、膝の痛みは単純ではありません。
「これだけやればいい」
という分かりやすい話より
今の自分に本当に何が必要なのか。
そこを知る方が大切です。
船橋市・三咲周辺で
「毎日太ももを鍛えているのに膝が変わらない」
「階段や立ち上がりがつらい」
「何の運動をしたらいいのか分からない」
という方はご相談ください。
強い筋肉より、使える筋肉へ。
あなたの膝に本当に必要なことを、一緒に探していきましょう。





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